ペットボトル症候群とは糖質が多く含まれたソフトドリンクの多量摂取によって
陥る高血糖状態のことである。
ケトアシドーシスはインスリンの絶対的不足によってグルコースが細胞に取り込めなくなり、
代わりに脂肪酸からケトン体が作られて血液が酸性となる状態だ。
高血糖とインスリンの絶対的不足というのは必ず連動するものではない。
一型の糖尿病では起こり得るが2型だと極めてまれなことである。
高血糖であってもインスリンが欠乏するとインスリン感受性であるグルコーストランスポーターの
GLUT4を介した細胞のグルコースの取り込みが困難となり、
飢餓に陥った細胞にエネルギー源を供給するため肝臓で脂肪組織、
遊離脂肪酸を酸化させてグルコースの代替品であるケトン体が大量につくられ
アシドーシスが亢進し糖尿病性ケトアシドーシスが発症する。
運動療法は非インスリン性のグルコース取り込みを促進する。
運動によってATPから生み出されたAMPは、AMPキナーゼに結合してこれを活性化する。
活性化されたAMPキナーゼは、通常はインスリンにしか反応しないインスリン感受性の
グルコーストランスポーターであるGLUT4を膜の表面へ移動させ、
グルコースを骨格筋内の細胞に取り込む作用がある。
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