2016年11月21日月曜日

健常人が分泌するインスリンの単位量はどれくらいか

インスリンは血中のブドウ糖を細胞内に取り込む作用を持ったホルモンである。
インスリンの働きが落ちると血中にはブドウ糖が溢れ、糖尿病となる。

グルコーススパイクとは、ジェットコースターのように血糖値が急上昇及び急降下すること。
血糖値が急激に下がると、軽度の低血糖を起こし、交感神経刺激症状(発汗、不安、動悸、頻脈など)、
頭痛、 眼のかすみ、空腹感、眠気などの不調が起こることがある。
食後に眠くなるのはグルコーススパイクが原因かもしれない。

膵島のβ細胞からは絶えず少量のインスリンが分泌されている。
そして食物をとるとその食物に応じた量のインスリンが分泌される。
前者の絶えず少量分泌されているのを基礎分泌、
食物をとったときに血糖の上昇に対応して分泌されるのを追加分泌という。

健常者で1日に分泌されるインスリン量は24~37単位(平均31単位)(Genuth S、1973)で、
超肥満の非糖尿病では114単位の例もあったという。

このような健常者の成績をもとに、インスリンがほとんど分泌されていないと思われる
糖尿病の人には1日体重kg当たり0.5~0.7単位を注射するのが標準となる。

体重60kgであれば30~42単位ほどが1日量となる。
もちろん経口の糖尿病薬を服用している場合は減量することになる。

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